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手術支援ロボット ダヴィンチ(da Vinci Si システム)について

当院では、平成25年11月に「手術支援ロボット ダヴィンチ(da Vinci Si システム)」を導入し、低侵襲でかつ、質の高い前立腺がん治療を行なっています。

早期(限局性)前立腺がん治療について

前立腺は、骨盤内にある臓器で、そこから発生する前立腺がんは最近増加傾向にあります。

東京オリンピック開催予定の2020年には、前立腺癌は、肺癌の次に多い男性癌となり、年間約8万人が罹患し、約2万人が亡くなるとの試算があります。患者数は約6倍(1995年比)、死亡者数は約3倍に上る(2000年比)と考えられている前立腺がんは、「高齢者の癌」と思われがちですが、実は、40代からの若年発症も増えているのが現状です。大阪警察病院泌尿器科では、これらの早期(限局性)前立腺がんの患者さんの治療に積極的に取組んでいます。それぞれの治療には長所と短所があるため、よく理解した上で、ご自分にあった治療を選択していただくことが大切です。

一般的に根治療法が可能な早期(限局性)前立腺がんの治療には、当院では、大きく分けて、以下のような治療法を行っています。

1.手術療法

2.放射線療法(IMRT、外照射治療)

1.手術療法について

早期(限局性)前立腺がんの治療としては、最もスタンダードな治療です。当科では、平成25年11月より、最新の手術支援ロボット(ダヴィンチSiシステム※)を導入し、より低侵襲で質の高い前立腺がん治療を行っています。
(総手術数:139件  H28.2月末までの実績) 


 手術療法は、前立腺を完全に取り除くため、根治の可能性が高い治療です。ダヴィンチ手術では、出血がほとんど無いため、術後早期に回復が可能です。また、従来の手術法(開放手術や腹腔鏡手術)に比べてより細かな手術が可能で、勃起神経や尿道括約筋の温存がより高精度で行うことが出来るため、術後の尿失禁率や勃起能が著しく改善しています(当院比)。症例によっては、従来の開放手術や腹腔鏡の手術も行っていますが、可能な方はダヴィンチによる手術をお勧めしています。当初、ダヴィンチでの手術が難しいと言われていた、緑内障の患者さんや腹部手術のある患者さんも術式の工夫にて、ダヴィンチによる手術が可能となっています。

2.入院期間について

ダヴィンチによる前立腺がん手術は、手術精度の向上と出血量などの減少などの低侵襲化により、手術翌日から食事、歩行が可能で、最近は、特に合併症のない患者さんでは1週間最短)の入院期間で治療が可能となっています。従来の手術では、2週間程度の入院期間が必要であったため、約半分の入院期間です。

 

ダヴィンチSiシステムとは?

 

平成25年11月に当院に導入したダ・ヴィンチSiシステム、このダヴィンチを使用した手術で、従来の開放手術では難しかった繊細な縫合が可能となりました。また、出血量が低く抑えられる上、根治率が高く、術後のQOLをより高く保てるため、患者さんへの負担が少ない手術と言えます。

このダヴィンチ手術では、術者は専用のブースに入り、3Dモニターを見ながら、手元のレバーをコントローラーで遠隔操作を行います。

患者のさんの腹部には小さな穴が6箇所空けられ、そこから鉗子を入れ、手術を行います。主な特徴は挙げますと、

 ・10~15倍の拡大かつ立体視野

 ・エンドリストによる、直感的で繊細な手術操作

 ・手ぶれ補正

等のロボット独特の操作性にて腹腔鏡下手術よりもより、さらに繊細かつ高精度な手術が可能です。これにより、出血量の軽減、術後の早期回復が可能となっています。

手術費用について

2012年4月より、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使用した手術のうち、「前立腺がんの全摘出手術」が保険適用になっています。

手術・入院費に保険が適用され、患者さんのご負担が3割の場合はおおよそ450,000円(見込み)但し、高額療養制度を利用される場合は、所得に応じ、最終的なご負担額はおよそ以下の通りとなります。

 70歳未満の方…約45,000円~400,000円

 70歳以上の方…約60,000円~110,000円

(上記費用には部屋代は含まれません。治療内容により金額は変動します。)

また、現在、前立腺がん悪性腫瘍手術以外の手術の健康保険適用は認められていません。

3次元原体照射療法、強度変調放線照射療法(IMRT)について

身体の外から、放射線を前立腺に限局して照射する方法です。治療期間は、約1ヶ月半程度です。当院では、当初1週間程度、入院して開始し、副作用などが生じないか確認しています。その後は外来通院による治療も可能です。

IMRTは、前立腺により限局的に放射線を当てることが出来るのが特徴で副作用軽減とよりよい効果のために2010年3月より開始しています。

おわりに

早期(限局性)前立腺がん治療には、この他にも内分泌療法やPSA監視療法などの内科的治療も選択可能です。患者さんの年齢、社会的状況などを考慮して適切な治療法を選択することが重要です。担当医の説明を十分に聞いて、ご自分に合った適切な治療法を選択することが大切です。

今後も、大阪警察病院は、より安全かつ高度で患者さんに優しい医療を目指して前進します

お問い合わせ:大阪警察病院 泌尿器科外来
TEL:06-6771-6051(代表)

※けいびょうニュースにも掲載されました。

詳しくはコチラから

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