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手術支援ロボット ダヴィンチ(da Vinci Xi システム)について

早期(限局性)前立腺がん治療について

前立腺は、骨盤内にある臓器で、そこから発生する前立腺がんは最近増加傾向にあります。

前立腺がんは、胃・大腸・肺と並ぶ男性のがん罹患率の上位を占め、近年では、年間約8万人の新規患者数と、約1万5千人の死亡者数が予測されています。患者数は約6倍(1995年比)、死亡者数は約3倍に上る(2000年比)と考えられている前立腺がんは、「高齢者のがん」と思われがちですが、実は、40代からの若年発症も増えているのが現状です。大阪警察病院泌尿器科では、これらの早期(限局性)前立腺がんの患者さんの治療に積極的に取組んでいます。それぞれの治療には長所と短所があるため、よく理解した上で、ご自分にあった治療を選択していただくことが大切です。

一般的に根治療法が可能な早期(限局性)前立腺がんの治療には、当院では、大きく分けて、以下のような治療法を行っています。

1.手術療法

2.放射線療法(IMRT、外照射治療)

1.手術療法について

早期(限局性)前立腺がんの治療としては、最もスタンダードな治療です。当科では、2019年9月に、最新の手術支援ロボット(ダヴィンチXiシステム※)を更新し、より低侵襲で質の高い前立腺がん治療を行っています。
(総手術数:453件  2021年6月までの実績) 


 手術療法は、前立腺を完全に取り除くため、根治の可能性が高い治療です。ダヴィンチ手術では、出血がほとんど無いため、術後早期に回復が可能です。また、従来の手術法(開放手術や腹腔鏡手術)に比べてより細かな手術が可能で、勃起神経や尿道括約筋の温存がより高精度で行うことが出来るため、術後の尿失禁率や勃起能が著しく改善しています(当院比)。症例によっては、従来の開放手術や腹腔鏡の手術も行っていますが、可能な方はダヴィンチによる手術をお勧めしています。当初、ダヴィンチでの手術が難しいと言われていた、緑内障の患者さんや腹部手術のある患者さんも術式の工夫にて、ダヴィンチによる手術が可能となっています。

2.入院期間について

ダヴィンチによる前立腺がん手術は、手術精度の向上と出血量などの減少などの低侵襲化により、手術翌日から食事、歩行が可能で、最近は、特に合併症のない患者さんでは1週間最短)の入院期間で治療が可能となっています。従来の手術では、2週間程度の入院期間が必要であったため、約半分の入院期間です。

手術費用について

2012年4月より、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使用した手術のうち、「前立腺がんの全摘出手術」が保険適用になっています。
(泌尿器科領域では、2016年4月からは腎部分切除術、2018年4月より膀胱全摘除術、2020年4月より腎盂形成術および仙骨腟固定術が保険適応になっています。)

3次元原体照射療法、強度変調放線照射療法(IMRT)について

身体の外から、放射線を前立腺に限局して照射する方法です。治療期間は、約1ヶ月半程度です。当院では、当初1週間程度、入院して開始し、副作用などが生じないか確認しています。その後は外来通院による治療も可能です。

IMRTは、前立腺により限局的に放射線を当てることが出来るのが特徴で副作用軽減とよりよい効果のために2010年3月より開始しています。

おわりに

早期(限局性)前立腺がん治療には、この他にも内分泌療法やPSA監視療法などの内科的治療も選択可能です。患者さんの年齢、社会的状況などを考慮して適切な治療法を選択することが重要です。担当医の説明を十分に聞いて、ご自分に合った適切な治療法を選択することが大切です。

今後も、大阪警察病院は、より安全かつ高度で患者さんに優しい医療を目指して前進します

お問い合わせ:大阪警察病院 泌尿器科外来
TEL:06-6771-6051(代表)

※けいびょうニュースにも掲載されました。

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